試合結果
(11/24 県総合体育センター)
◆男子決勝 高岡第一高校 VS 富山第一高校
コンビバレーに活路を見いだしたい高岡第一高校と、高さを生かしたい富山第一高校。男子2強対決は、序盤の集中力でペースをつかみ、緻密なバレーを展開した高岡第一高校が3−0のストレートで勝利を収め、2年ぶり16回目の優勝を果たした。
第1セット、高岡第一は狙いすましたサーブで富山第一を揺さぶる。高岡第一は、富山第一の攻撃が単調になったところにつけ込んで多彩な攻撃を繰り出し、9−3と大きくリードを奪う。その後も、セッター梅本の絶妙なトス回しに応え、野上・真井の両エースが次々と鋭いアタックを相手コートに突き刺し、25−11で危なげなくこのセットを奪った。
第2セット、富山第一はセンター大田のクイックを武器に、互角の展開に持ち込む。しかし、ここぞというところでミスを連発し、流れを手放してしまう。高岡第一は、ブロックカバーも抜かりなく、17−13と抜け出すと、25−18でこのセットも奪う。
第3セットは、序盤高岡第一が一気に抜け出す。後がない富山第一も必死に食い下がるが、サーブで守備を崩され、セッター山賀がトスアップに走り回るようでは苦しい。このセットも25−13で高岡第一が奪い、3−0で高岡第一が勝利を収めた。
富山第一は、キャプテン坂井を中心に高さで立ち向かったが、高岡第一の粘りの前に屈するところとなった。1・2年生主体の若いチームだけに、この敗戦を糧としてほしい。
◆女子決勝 富山第一高校 VS 高岡商業高校
ともに圧倒的な強さで勝ち上がってきた富山第一高校と高岡商業高校。決定力と切り返しの速さに勝る富山第一が3−0で、2年連続7回目の優勝を飾った。
第1セット、高岡商業はレフト角口を中心に、自慢の高さで勝負を挑む。一方富山第一は、ブロックでしつこくタッチを取り、粘り強く正確なレシーブから切り返して高岡商業を引き離していく。センター鎌仲のブロックも要所で決まり、25−13でこのセットを奪った。
第2セットも、富山第一ペースの展開。セッター松井がパイプ攻撃など巧妙にトスを散らし、高岡商業のブロックに的を絞らせない。正確なサーブカットから多彩なコンビを繰り出して、着実にサイドアウトを奪って容易に連続得点を許さず、終始リードを保って、このセットも25−17で奪った。
第3セット、後がない高岡商業はセンター山口・大達にボールを集め反撃に転じるが、、富山第一の守りを崩すことができない。サーブで崩されて単調な攻撃となっては、自慢の高さも生きなかった。終盤22−22と並ばれる場面もあったが、このセットも25−22で押し切って勝利を収めた。
富山第一の勝因は、正確なサーブカットに尽きる。相手に傾きかけた流れも、コンビバレーでことごとく断ち切って、自分たちのバレーを貫いた。高岡商業は、サーブで相手を崩して打ち合いに持ち込む展開を目指したが、富山第一の粘りと正確さの前に屈することとなった。
◇技術統計とは
Vリーグでは、アタックの決定率やサーブの効果率、レセプション(サーブカット)の成功率等のデータを出しています。これが技術統計です。この統計は、JVA(日本バレーボール協会)の公認判定員がその責務にあたります。本日の男女決勝戦では、Vリーグで実際に活動している本県の高体連バレーボール専門部の有資格者が行いました。